タコス屋ヒストリー
明治26年 福島県会津若松にて『鴎(カモメ)亭 吉右衛門』が誕生。
大正2年 吉右衛門は落語家を目指したが師匠に「お前のマクラは料理の話ばかりで長過ぎて客が飽きる」と叱られ、逆に料理人に興味を抱く。
翌年、落語家から料理人を目指そうと、料理人募集の広告を見て応募した所、間違えて外国船の台所番として世界中を回るはめになる。
大正12年 外国船の料理長へと昇格。世界のあらゆる料理にふれ、なかでもメキシコのタコス料理に感動する。
昭和10年 港町釧路へ降り立ち、そこで一人の美しい女性と出会う。
翌年、恋に落ちた2人は結婚し可愛い愛娘を授かった。(男児には恵まれなかった)
程なくして釧路の港近くに女中さんを40名も抱えた大きな大きな洋食店を開店させる。
お店はいつも大繁盛。外国の珍しい料理が地元の漁師さんから奥様方から大評判。
やがて娘も店を手伝うようになり、父親ゆずりの料理の腕前へと育って行った。
そんな毎日を送るなかで娘も客で来たいた殿方と恋に落ちた。
この男、根っからの釣りバカであった為に仕事もせずに遊びほうけてばかり・・・
義父である吉右衛門も困り果てていた。。
そんな2人も、1男3女と子らには恵まれ、特に、長女の吉子と末っ子の吉之助は料理の世界へとのめり込んで行った。
吉之助は仕出し料理屋を開店させ、吉子は吉右衛門ゆずりの料理の腕前が買われ、喫茶の店長となる。
吉子の料理は大評判。
そんな吉子もお店で出会った音楽が大好きな真面目な成年と恋に落ち、一男を授かった。
名は『シガ吉』
やがてその子も大きくなり、音楽家を目指す。
しかし、持ち前の料理への探究心に火が付き、音楽を趣味へと変え、
吉右衛門が愛したタコスの料理人の道を目指す事となった。
※なお、このお話は9割近くはフィクションである。